母との夏

母が亡くなり一年半ほど経とうとしています。
父と妹と不仲になり、実家を出たりなんだりいろんなことがありましたが、なんとか生きています。

さて本題。
ふと駅を見ると、ポケモンスタンプラリー。
わたしが小学校低学年の頃からよく母や妹と夏休みにやっていたことを思い出し、
どれくらいぶりか分からないほど久し振りにやってみました。

毎年夏休みは母の実家の東京に3週間くらい滞在していました。友達と遊んだりできないなりに、こうしたスタンプラリーなど東京でしかできない遊びに母はよく連れて行ってくれました。
夏休みの思い出を学校に提出したときに、当時はポケモンスタンプラリーの台帳はみんなに羨ましがられて気分が良かった記憶があります。

今のようにスマホもない、携帯も普及していない時代だったので、駅でもらう台帳兼路線図をもとに様々な駅を回りました。
どこで何をしたかはほとんど覚えていないのだけれど、都内中を電車で巡るのは楽しかった。

覚えているのは、大崎のスターバックスに行ったこと。
広島に1店舗できてハマった母とわたしは色々調べて、大崎が当時日本で唯一フードを店舗で用意していると知り、行きました。
シナモンロールが大好きで、スタバではいつも食べていたのを思い出します。

やって思ったけれども、天候に左右されず、改札出て少しのところにスタンプ台があるから暑くてもあまり気にならない、電車にたくさん乗れて子供は楽しいと、スタンプラリーって子供も大人もいい遊びですね。
特に今年のような猛暑のときに大活躍しそうなアクティビティです。
昔と違って、1日で制覇しなくていいのでちまちま出かける時に集めたいと思います。

亡くなってからすぐは特に、母との思い出には母の最期の苦しそうな病院での姿がついて回り、楽しかったことだけを思い出すのがとても大変でした。
おそらく去年もポケモンスタンプラリーはやっていたのでしょう。でもそんな余裕もなく思い出すこともありませんでした。
少し時間が経ち、本当に少しずつではありますが、こうやって楽しかったことを思い出し、振り返ることが出来るようになってきたことは大きな進歩とも言えるかなと思っています。

いつまでも苦しい姿ばかりを思い出すことは母も望んでいないとも思うので、これからも楽しかった思い出を楽しく振り返りたい。